武田四郎勝頼、天目山に死す、その時
真田、真田、真田、真田、真田、その名を二度と聞きとうない!
という真田太平記での二大将軍秀忠の名ゼリフではありませんが、真田丸に関係してか、真田家、真田幸村(信繁)に関する番組が多いです。
すべて追っかけているつもりなんですが・・・
けっこう抜け落ちたりしています。
それだけNHKも気合いが入っていると言うことと推察します。
また、連動して雑誌、他局も便乗していることも真田がらみ番組を増やしているのでしょう。
時代劇ファンとしては、非常にうれしい限りです。
これをきっかけに時代劇ファンが一人でも増えてくれればと願っております。
さて、その真田丸もいよいよ主家である武田家が崩壊。
岐路に立たされた真田家。
率いるは真田安房守昌幸。
舵取りはいかに?
そんな真田家の命運を左右した武田家の滅亡。
真田丸は、真田家のストーリーですから、
武田四郎勝頼、嫡男信勝の死を中心に描くことは難しいところもあり、割愛されてしまう部分をフォローします。
武田勝頼の死に殉じた北条夫人
武田勝頼は、はじめ織田信長の養女龍勝院を娶った。嫡男信勝を生んだ後、亡くなった。
のちに、同盟先であった北条家より名将北条氏康の六女!北条夫人を娶った。
この北条夫人と武田勝頼は夫婦仲がとても良かったと伝わっています。
武田勝頼からは、北条家へ帰ることを勧められるも、武田家に嫁いだものとして、最期まで添い遂げることを伝え、天目山まで連れ添い、自害して果てた。
最期は、乗る馬を操る馬子にまで逃げられ、徒歩で険しい道を歩いたため、足は血だらけだったという話も。
悲しい話です。
死後、甲斐を領した徳川家康により、武田勝頼主従の菩提を弔うために景徳院が建立され、勝頼、信勝ともども弔われている。
辞世の句は
黒髪の 乱れたる世ぞ はてしなき 思いに消ゆる 露の玉の緒
武家の女として努めを最期まで果たした立派な方です。
土屋の片手千人斬り
北条夫人ら女性がいたこともありますし、府中を出発したときには、1万近くいたとされる武田軍も、最期は数十人規模にまでになってしまった。
追う織田方の滝川一益軍からも見えるところとなった。
そこで、土屋昌恒が一人、崖道に残り、四郎勝頼一行を逃がすこととした。
土屋昌恒は、このとき崖の岩に隠れながら、崖から生えている蔓に片手を絡ませ、もう片手に刀を持ち、上ってくる滝川一益軍を撃退しまくったのでした。
岩に隠れていたため、弓、鉄砲、石投げなどの飛び道具が使えず、進行することができなくなりました。
土屋昌恒一人に多大なる被害を出したため、知将滝川一益も、一時撤退するしかなかった。
これの土屋昌恒の最期の意地の戦いを
土屋の片手千人斬り
として後世に広く知られることとなりました。
この後、土屋昌恒も勝頼一行に追いつき、
最期は、勝頼が自害するまでの時間を稼ぎ、滝川一益軍に討ち取ら絶命した。
土屋昌恒の息子忠直は、こののち徳川家康に仕え、上総久留里藩を治める大名となった。
その後、改易されるも旗本として存続し、土屋主税は、赤穂浪士の討ち入りで有名な本所吉良邸隣に屋敷を構えていたことから、討ち入りのさいには、必ず登場する人物としてご存じの方も多いことでしょう。
その祖先が、じつは土屋の片手千人斬りの主、土屋昌恒でありました。
武田家臣の最期の意地をみせた1人であり、多くの人から激賞された猛将でした。
蟄居幽閉も勝頼に殉じた小宮山友晴
小宮山友晴は、武田勝頼の側近衆である跡部勝資、長坂光堅らと折り合いが悪く、また、長篠の戦いで敵前逃亡した武田信廉などの御親類衆に対しても厳しい態度で臨んだ。
そういった厳しさや、長坂の讒言もあり、蟄居となった。
蟄居の身ながらも、最期は恩に報いたいと、天目山まで駆けつけた。
天目山の戦いと呼ばれるものの、
武田勝頼側は女、子ども含め数十人。
対する滝川一益軍は数千人。
戦いと呼ぶにはあまりに兵力が違いすぎる戦いの中、小宮山友晴らは孤軍奮闘した。
そして最期は、全身に十数本の矢を浴び、立ったまま息を引き取ったという凄まじいものであった。
最期まで武田家臣団の意地を見せるも、
多勢に無勢。
武田勝頼、信勝親子の死をもって、平安時代から続く、源氏の名門甲斐武田家は滅んだ。
まとめ
真田家が今後の行き先を思案にくれている裏側で、武田勝頼そして北条夫人、土屋昌恒、小宮山友晴らの最期の生き様をみせた戦いがありました。
この小宮山友晴の一族の内、小宮山忠孝は、武州足利郡簑田郷におり、主家武田家滅亡のため、のぼうの城で著名な忍城主成田氏の旗下となり、足立郡戸塚を領した。
この戸塚城は、現在の川口市戸塚地区。
安行戸塚駅付近となります。
実家の近所でしたので、自転車で跡に行ってみたところ、埼玉高速鉄道安行戸塚駅ができ、宅地化が進んだため、住宅と貯水池となっていました。
小高いところですので、城にうってつけの場所でした。
ここにあの猛将小宮山友晴の一族がいたかと思うと胸が熱くなる思いがしました。
希望しては、新選組!でもありましたが、
BSプレミアムあたりで、真田丸外伝
武田勝頼天目山最期の日
というドラマを作ってくれたなぁとも。
真田丸を通じて、また、戦国時代の厳しさ、凄さを学ばせていただきました。
ありがとうございます。
また、第二話決断
も楽しみます。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。