FC東京のストライカー武藤嘉紀にイングランドプレミアリーグ強豪チェルシー入りという報道がありました。
所属先のFC東京は移籍情報について否定したとのこと。
移籍話において否定した後に、水面下で話が進み、移籍するケースは枚挙に暇がないのがサッカー界。
そこで今回は武藤嘉紀がチェルシーに移籍するという情報がなぜ出たのか?考察します。
武藤嘉紀選手のプロフィール
- 生年月日 1992年7月15日
- 出身地 東京都世田谷区
- 血液型 A型
- 前所属チーム 慶應義塾大学
サッカー歴は
バディSC(FC東京サッカースクール)〜
FC東京U-15深川〜FC東京U-18〜
慶應義塾大学〜FC東京
慶應義塾大学時代は、JFA・Jリーグ特別指定選手として2,3年次にFC東京にも登録されていました。
FC東京ユースからトップチームへのオファーがあったものの、進学先の慶応大学を選択。
3年次に大学でやっていることは日本サッカー界のためにならないという指導者の英断もあり、かつ慶応高校からの内部進学ということもあり円満退部でFC東京入り。
実質デビューとなった昨シーズン33試合に出場、13ゴールを挙げる大活躍。
日本代表にも選出され、11試合出場1ゴールを挙げています。
あの日本が生んだフリーキックの名手中村俊輔をして
武藤選手は代表の試合を観ているだけで能力が高いのとセンスを感じます。カタチがない。左利きだったら左利きの持ち方ってあるんですけど、彼は両方でも持てます。両方でもターンできる
と賞されるほど、優れた才能の持ち主です。
イケメン、慶応ボーイ、サッカーもうまいと三拍子揃ったのが武藤嘉紀と言えるでしょう。
チェルシーFCとは
チェルシーはイングランドプレミアリーグに所属するロンドン西部にあるチームです。
チームは1905年(明治38年)3月10日に設立されたチームです。
1990年代からチームの強化が進められ、1993年に元イングランド代表のホドルが監督となり、ルート・フリット、ジャンルカ・ヴィアリ、ロベルト・ディ・マッテオなど大物選手を獲得した。
これには1995年12月に判決が下されたいわゆるボスマン裁判によって、移籍の自由が認められ、現在に至る【多国籍軍化】の先端を行くチームとなっていった。
この強化が功を奏し、1996-97シーズンにはFAカップを、1997-98シーズンにはUEFAカップとコカ・コーラカップを制するなど強化の成果が現れだした。
そして一大転機が2001年に訪れる。
積極的な選手補強、施設の改善費などに多額の出費を強いた結果、多額の負債を負う事態に至り、ロシアの石油王ロマン・アブラモヴィッチにチームを売却。
そして2004年、モウリーニョを監督として迎え、プレミアリーグ2連覇。その後、タイトルを取るも、モウリーニョとアブラモビッチオーナーが仲違いし、辞任に至る事態に。
その後はアンチェロッティはじめ、優秀な監督を呼び、ついにはチャンピオンズリーグ制覇するものの、長続きせず、2013年になりモウリーニョが復帰。昨シーズンはタイトルなしも、今シーズンは好調を維持し、31節終了時点で首位を独走しています。
- 優勝回数
- プレミアリーグ:4回
- FAカップ:5回
- フットボールリーグカップ:5回
- コミュニティーシールド:4回
- UEFAチャンピオンズリーグ:1回
- UEFAカップウィナーズカップ:2回
- UEFAヨーロッパリーグ:1回
- UEFAスーパーカップ:1回
チェルシーの戦力
チェルシーは1試合消化が少ない状況で2位のアーセナルと7ポイント差。しかも、その1試合が最下位のレスターですから、残り7試合で圧倒的優位な立場にいます。
そして現状のメンバーですが
GK クルトゥワ
DF イヴァノヴィッチ
DF ケーヒル
DF テリー(主将)
DF アスビリクエタ
MF マティッチ
MF セスク
MF ウィリアン
MF オスカル
MF アザール
FW コスタ
というのが基本のようです。
このメンバー以外にも、GKにはチェフ、FWにドログバなど優秀な選手が揃っています。
そして、なんとローンで他チームに預けている選手が27名!
チェルシーの現在ローンの選手一覧
http://www.chelseafc.com/teams/on-loan-players.html
50名近い優秀な選手を保有するのがチェルシーFCです。
武藤嘉紀の移籍の可能性は?噂なの?
まず、この移籍にネックになるであろうことはここに尽きると思います。
武藤嘉紀がレギュラーで出られる可能性は?
まず、冷静に考えて、武藤嘉紀とポジションが被るであろう選手は、アザール。
言わずと知れた次世代のスーパースター候補の1人。
これに打ち克つことは容易ではないはず。
同じプレミアリーグ、ロンドンの強豪アーセナル入りした宮市亮も、なかなか出場機会を得られず、ローンを繰り返し、来シーズンは不透明な状態に陥っています。
むろん、代表にも呼ばれることはなくなりました。
この噂が出たもとは、横浜ゴムが来シーズンからチェルシーのユニフォームのスポンサーになることが一因と考える人が多いようです。
日本のスポンサーだから日本人。
そこから出た話かもしれません。
しかも、巨額の長期契約ともなれば、誰か日本人を?という話から、武藤嘉紀の名前が出たと推測されます。
まとめ
降って沸いたような話ではありますが、急激に武藤嘉紀が成長すれば、現実にある話かもしれません。
現在、サウサンプトンで吉田麻也が奮闘していますが、残念かな前側のポジションの選手でプレミアリーグで大成功を収めた日本人選手はいません。
また、プレミアリーグの繁栄と反比例するようにイングランド代表の国際マッチでの結果が悪化の一途をたどるという悪循環から、外国人選手の規制を求める声をキーガンら元代表監督が表明したということもあります。
そういった見地から、しっかり力をJリーグでつけてから、旅立つのが良いのかなと思える状況にあります。
武藤嘉紀がチェルシーのエース!という日が来れば、日本のサッカーの未来も明るいでしょう。
がんばれ武藤嘉紀!