ドラフト会議パ・リーグ選択結果
10月22日に実施されたプロ野球ドラフト会議。
パ・リーグでは、ロッテが、野村克也をして60年間プロ野球に関わってこれだけの逸材はいないと太鼓判を押した仙台育英の平沢大河の指名権を獲得。
一方、平沢大河の獲得権ならずの楽天は、スピードスターオコエ瑠偉を1位指名。
そして一番の話題は、大エースであった工藤公康監督のもとに、高校球界ナンバーワン投手の県岐阜商の高橋純平投手の指名権獲得。
現役時代の優勝回数も群を抜く工藤監督の勝負運の強さを感じずにはいられないくじの結果でした。
そういったパ・リーグのドラフト指名結果をまとめました。
パ・リーグドラフト結果
ソフトバンク
順位 | 選手 | ポジション | 年齢 | 所属先 |
---|---|---|---|---|
1 | 高橋純平 | 投手 | 18 | 県岐阜商 |
2 | 小沢怜史 | 投手 | 17 | 日大三島高 |
3 | 谷川原健太 | 捕手 | 18 | 豊橋中央高 |
4 | 茶谷健太 | 投手 | 17 | 帝京三高 |
5 | 黒瀬健太 | 内野手 | 18 | 初芝橋本高 |
6 | 川瀬晃 | 内野手 | 18 | 大分商 |
育成1 | 野沢祐斗 | 投手 | 17 | つくば秀英高 |
育成2 | 児玉龍也 | 投手 | 22 | 神奈川大 |
育成3 | 樋越優一 | 捕手 | 22 | 東農大北海道 |
育成4 | 中村晨 | 投手 | 18 | ルーテル学院 |
育成5 | 渡辺健史 | 投手 | 18 | 飯塚高 |
日本ハム
順位 | 選手 | ポジション | 年齢 | 所属先 |
---|---|---|---|---|
1 | 上原健太 | 投手 | 21 | 明治大 |
2 | 加藤貴之 | 投手 | 23 | 新日鉄住金かずさ |
3 | 井口和朋 | 投手 | 21 | 東農大北海道 |
4 | 平沼翔太 | 内野手 | 18 | 敦賀気比高 |
5 | 田中豊樹 | 投手 | 21 | 日本文理大 |
6 | 横尾俊建 | 内野手 | 22 | 慶応大 |
7 | 吉田侑樹 | 投手 | 21 | 東海大 |
8 | 姫野優也 | 外野手 | 18 | 大阪偕星学園 |
ロッテ
順位 | 選手 | ポジション | 年齢 | 所属先 |
---|---|---|---|---|
1 | 平沢大河 | 内野手 | 17 | 仙台育英高 |
2 | 関谷亮太 | 投手 | 24 | JR東日本 |
3 | 成田翔 | 投手 | 17 | 秋田商 |
4 | 東條大樹 | 投手 | 24 | JR東日本 |
5 | 原嵩 | 投手 | 17 | 専大松戸高 |
6 | 信楽晃史 | 投手 | 23 | 宮崎梅田学園 |
7 | 高野圭祐 | 投手 | 23 | JR西日本 |
育成1 | 大木貴将 | 内野手 | 23 | IL香川 |
育成2 | 柿沼友哉 | 捕手 | 22 | 日大国先関係学部 |
西武
順位 | 選手 | ポジション | 年齢 | 所属先 |
---|---|---|---|---|
1 | 多和田真三郎 | 投手 | 22 | 富士大 |
2 | 川越誠司 | 投手 | 22 | 北海学園大 |
3 | 野田昇吾 | 投手 | 22 | 西濃運輸 |
4 | 大滝愛斗 | 外野手 | 18 | 花咲徳栄高 |
5 | 南川忠亮 | 投手 | 23 | JR四国 |
6 | 本田圭祐 | 投手 | 22 | 東北学院大 |
7 | 呉念庭 | 内野手 | 22 | 第一工業大 |
8 | 国場翼 | 投手 | 21 | 第一工業大 |
9 | 藤田航生 | 投手 | 17 | 弘前工 |
10 | 松本直晃 | 投手 | 24 | IL香川 |
オリックス
順位 | 選手 | ポジション | 年齢 | 所属先 |
---|---|---|---|---|
1 | 吉田正尚 | 外野手 | 22 | 青学大 |
2 | 近藤大亮 | 投手 | 24 | パナソニック |
3 | 大城こう二 | 内野手 | 22 | 立教大 |
4 | 青山大紀 | 投手 | 20 | トヨタ自動車 |
5 | 吉田凌 | 投手 | 18 | 東海大相模高 |
6 | 佐藤世那 | 投手 | 18 | 仙台育英高 |
7 | 鈴木昴平 | 内野手 | 24 | 三菱重工名古屋 |
8 | 角屋龍太 | 投手 | 25 | ジェイプロジェクト |
9 | 赤間謙 | 投手 | 24 | 鷺宮製作所 |
10 | 杉本裕太郎 | 外野手 | 24 | JR西日本 |
育成1 | 塚田貴之 | 投手 | 22 | 白鴎大 |
育成2 | 赤松幸輔 | 捕手 | 23 | IL香川 |
楽天
順位 | 選手 | ポジション | 年齢 | 所属先 |
---|---|---|---|---|
1 | オコエ瑠偉 | 外野手 | 18 | 関東一高 |
2 | 吉持亮汰 | 内野手 | 21 | 大商大 |
3 | 茂木栄五郎 | 内野手 | 21 | 早稲田大 |
4 | 堀内謙伍 | 捕手 | 18 | 静岡高 |
5 | 石橋良太 | 投手 | 24 | ホンダ |
6 | 足立祐一 | 捕手 | 26 | パナソニック |
7 | 村林一輝 | 内野手 | 18 | 大塚高 |
育成1 | 出口匠 | 内野手 | 17 | 津田学園 |
育成2 | 山田大樹 | 内野手 | 17 | 菰田高 |
3軍制をいち早く取り入れ、常勝軍団を予感させるソフトバンクは、指名6人とも高校生と育成重視の姿勢を打ち出しました。
現有勢力に自信があり、時間を掛けて育てていく方針なのでしょう。
育成指名で2人の大学生を取るも、こちらは3軍から這い上がり二桁の背番号、つまりは本契約を目指せということなんでしょう。
日本ハムは、変わらず毎年一番良い選手を指名する姿勢を完遂。
高橋純平の指名権獲得ならずも、大型左腕上原健太の獲得。大学生、高校生をバランス良く獲得できているといえるでしょう。
ロッテは、逸材平沢大河、石川雅規二世成田翔と力のある高校生の獲得。そして即戦力の社会人投手獲得で、ピッチングスタッフの充実を図る目的を成し遂げたでしょう。
西武は怪腕多和田真三郎の獲得。やはり大学生、社会人から即戦力投手の獲得で、ピッチングスタッフの充実を図る意図がしっかり見て取れる指名でした。
オリックスはスラッガー原正尚の指名で強打打線のさらなる強化、こちらも社会人、大学の投手獲得でピッチングスタッフの充実を目指したようです。
そして梨田新監督を迎える楽天は、オコエ瑠偉、吉持諒汰、茂木英五郎と力のある野手を補強。投手はホンダの石橋良太を指名だけと、野手中心の指名でチームのバランスを取ったようです。
まとめ
必ずしも狙っていた選手が取れないのが、ドラフト。
どのチームが何位で指名するか?その腹の探り合いをしつつ、必要な選手を確保する非常に難しい作業です。
ドラフトの結果、ソフトバンクは時間を掛けて選手を育成する余裕があり、他の5球団は、とくに投手は即戦力となる社会人中心の補強となったようです。
ソフトバンクに勝つためには、先発の充実もさることながら、セットアッパー、クローザーで良い働きができる投手を何人持っているかが勝負なります。
その点で、プロに入るチャンスは最後の社会人、そして育成枠で多いですが、独立リーグからの崖っぷち経験組の指名が増えていると感じます。
指名された選手たちは、これから交渉、契約を踏んで晴れてプロ野球選手。
目指して世界での成功を期待します。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
セ・リーグ版は改めお伝えします。