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真田丸特別展はぜひ見るべき!

真田丸特別展

真田丸特別展東京会場は11万人を集客

真田家とは、敵ともなり、味方でもあった北条家が滅亡し、新しい展開に向かう真田丸。

大河ドラマ真田丸を深く知る特別展が、大江戸博物館で行われていました。

大河ドラマの特別展では、龍馬伝以来の10万人突破で、11万人の方が来場されたそうです。

自分が訪問した日も写真の通り、観光バスも多く詰めかけ、会場も多くの人で埋め尽くされていました。

そこでこののち、真田家発祥の地上田、そして真田信繁(幸村)終焉の地大阪で開催が予定されています、真田丸特別展についてご紹介します。

武田家臣従から大坂夏の陣そして江戸時代へ

今回の真田丸展は、武田家臣従時代から、大阪の夏の陣を経て、江戸時代にどう真田信繁(幸村)は伝えられてきたのか?が分かる構成となっていました。


構成は下記の通り

真田丸特別展展示
プロローグ:「真田信繁
第1章:「武田と真田」
第2章:「第一次上田合戦から小田原合戦
第3章:「関ヶ原合戦と真田」
第4章:「真田家と桃山文化」
第5章:「大坂冬の陣・夏の陣」
エピローグ」「信繁から幸村へ」

真田家そして真田信繁を時系列で見ていく展示となっていました。

まず、プロローグで真田信繁の画像(高野山蓮華定院所蔵)に始まり、六連銭紋旗指物など、真田信繁が使用したものの展示がありました。

そして、祖父真田幸綱(幸隆)が武田家に臣従した戦国時代末期の貴重な資料が並びます。

武田信玄画像、戦で使用された銅製陣鐘、陣貝の展示。

そして武田二十六将図には、真田幸綱、長兄信綱、次兄昌輝とともに昌幸が描かれています。

今回の展示では、屏風の展示が多かったのですが、岩国美術館所蔵の川中島合戦図屏風の展示もありました。

第四次川中島合戦を描いたものでありますが、これは上杉、武田ファンに限らず戦国マニアなら一度は目にしておきたい屏風図です。

そして、書状マニアの方もけっこういると思われますが、武田四郎勝頼から真田喜平衛(昌幸)宛ての書状。

真田丸でも取り上げられた北条とのやり取りを示す、北条氏邦(氏政弟、鉢形城城主)から真田昌幸宛ての書状の展示もありました。

人それぞれ、注目する展示品は違うでしょうが、上記の書状類は、興味深いものばかりでした。

とくに徳川家康の直筆の書状とされる屋代左右衛門尉(黙れ小童の室賀正武の弟)宛ての書状は、瞠目させられました。

徳川家康は、今川義元のもとへ人質として出資しているときに、太原雪斎の指導を受けており、教養があった戦国武将の一人あることが分かる文章のまとまりでした。

なぜ、徳川家康が天下を取れたのか?

分かる一端が書面から伝わってきました。

また、石田三成から、真田家へ味方して欲しいという書状においては、真田安房守昌幸、真田伊豆守信幸、真田左衛門佐信繁の連名宛であったことも新しい発見でした。

石田治部に味方したのは、昌幸、信繁だった訳ですが、じつは一番親しかったのは、兄の信幸だったという説もあります。

石田三成宅と真田家の京屋敷がご近所だったことから、石田三成は、書状の宛名に、【さいつ殿】(真田伊豆守の略)と略式で書くほどだったそうです。

このあたりも真田家の一面をみるところです。

そしてこれは!というのは、真田信繁の兄であり戦国大名として最後まで生き残った真田信之が、寝ずに見張らせたという吉光御腰物箱(真田宝物館所蔵)でしょうか。

徳川家康から拝領した短刀吉光を保管していたものでありますが、そこには、武田家に臣従以来の重要な手紙が保管されていたものです。

前述の石田三成から書状も保管されていました。

このエピソードは、松平健主演の暴れん坊将軍でも使用されたことがあるほど、戦国マニアなら有名なエピソードです。

真田信之本人は、沼田城城主として、徳川の与力大名でありながら、他の旧武田家家臣から譜代大名なのに、外様で譜代扱いという微妙な立場だったり、幕府に対して、思うところもあったのか?

はたまた後世の人間に、真田の意地を知らしめたかったのか?

いずれにせよ、真田信之公のおかげで、貴重な資料が残されたというものです。

他にも、上杉景勝、後藤基次の甲冑、鎌倉時代の短刀国光の展示など、大いに勉強にある展示品ばかりとなっています。

まとめ

東京会場のあとは、真田家発祥の地上田市立美術館で7月2日から8月21日までの展示となります。

夏休みと重なりますので、これはかなりの混在が予想されます。

そして9月17日から11月6日まで、真田信繁終焉の地である大阪歴史博物館での開催となります。

大河ドラマ真田丸、見て楽しい、学んで楽しいものとなっているようです。

日曜日の放送が楽しみでなりません!

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

おまけで、東京大江戸博物館真田展で行われた直江兼続役村上新悟による直江状の朗読です。

直江状が、真田家に与えた影響は非常に大きなものです。果たして本編ではどうなるのか!

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