5/1ヤクルト戦、黒田博樹敗戦にあるものとは?
結果は6回5失点で敗戦投手に。
黒田博樹が5/1ヤクルト戦神宮球場で先発か!その黒田の投球の凄さとは?
黒田博樹の凄さについて、前回ご紹介しましたが、結果としては、オープン戦を含め3度目となった対戦でヤクルトが研究し、打ち勝ったという結果に落ち着きました。
なんだ、凄さと言って負けているじゃないか?!
というご意見もあるかと存じ上げます。
しかし、この敗戦には意味があるというところを今回はご紹介します。
試合ごとに改良を加え続ける黒田博樹という投手
黒田博樹投手は、上宮高校時代、エースでなかったことは広く知られているところです。
進学した専修大学で開花し、カープへドラフト2位で入団しています。
ちなみにドラフト1位は同じ東都リーグ出身の青山学院大学出身の沢崎俊和。(現カープピッチングコーチ)
同期沢崎投手が、新人王に輝くなど、華々しいスタートを切った中、入団後3年間は、もがき苦しんでいます。
その後、徐々に頭角を現し、ついには平成の名勝負となった松井秀喜との対決に至り、セ・リーグ、日本を代表する投手にまで上り詰めました。
こういった這い上がる経緯から、自分自身を改善する習慣が自然と身についたのでしょう。
定点観測している自分から見ても、これは今日も何か試しているなということを感じられることが多々ありました。
また、黒田博樹投手の変化は、これまでの写真や動画で確認できますので、ぜひ、確認してみて下さい。
多くの投手が、アマチュア時代から築き上げたものを大きく変化させることに躊躇するものです。
投球というのは、マウンドの傾斜もあり、非常に複雑な動作なため、一朝一夕に完成するものではないことが理由です。
それでも、黒田博樹を見ていると、意識的に細かいモディファイを繰り返したことが、勝ち残ってきた要因と言えます。
パソコンのソフトのバージョンアップに置き換えれば、
黒田博樹の場合は、
黒田博樹OS Ver.19.2.3
と言った細かいバージョンアップを繰り返していると言えるでしょう。
他方、一般的な投手の場合は、
投手OS Ver.1.3.2
と言った小さい変化で微調整していると言えるでしょう。
この細かな調整でさえ、大変な作業でありますが、黒田博樹の場合、毎回毎回意識して変えています。
当然のことながら、頻繁にバージョンアップしますから
失敗もある
ということです。
黒田博樹が、適者生存してきた理由の一つと私は考えます。
こういった事情から、黒田博樹が、楽天時代の田中将大のように無敗を達成することはないと言えます。
ですが、この敗戦から、何かを掴んだはず。
また、新たな力を身につけ、次の登板に備えるはずです。
まとめ
日刊スポーツ誌上おいて宮本慎也解説者が、黒田のフロントドアは、日本の左打者には有効ではないのではないかと懸念していました。
そう言った傾向を含め、対策してくるのが黒田博樹。
かつての大エース桑田真澄や工藤公康も、細かくモディファイしている傾向にありました。
その中でも顕著なのが、黒田博樹と言えます。
ヤンキースでエース格を勤め上げるには、相応の理由がある。
それのが毎試合ごとの細かなバージョンアップであろうと。
人間ですから失敗もありますが、そういったなかで、またファンを驚かせるピッチングを期待します。
2015-5-3追記
黒田博樹投手が、3日、故障のため出場登録を抹消されました。
広島黒田博樹投手(40)が3日、故障のため出場選手登録を抹消された。ヤクルト7回戦の試合前に松原1軍チーフトレーナーが発表した。
4月27日に広島市内でチームドクターの診断を受け「右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)周囲炎」と診断されていた。くるぶしの外側を走る腱(けん)の炎症という。
日刊スポーツウェブより
シーズン当初から違和感があったなか、あれだけの投球を続けていたのですから、凄いとしか言いようがありません。
軸足に違和感を覚えながら、あの投球ですから、調整能力の高さを感じ入るばかりです。
年齢もありますから、故障が故障を生む可能性があります。
しっかり治し、マウンドで勇躍する黒田博樹投手を待ちましょう。
復活したら、また、黒田投手、凄いの、お願いします。