黒田博樹 神宮球場ヤクルト戦に先発
メジャーの名門球団LAドジャース、そしてNYヤンキースで主戦級投手として活躍してきた黒田博樹。
今シーズンから古巣広島東洋カープに復帰。
ここまでメジャーでもまれた力を遺憾なく発揮するも、チームは最下位と低迷。
非常に厳しい戦いが続いています。
主砲エルドレッドがケガで戦線離脱ということもありますが、優勝経験のなさがプレッシャーとなっていることは否めません。
そんな中、一人、己の仕事を完遂し続ける黒田博樹。
その黒田博樹が、専修大学時代に東都大学野球で投げ親しんだ神宮球場に凱旋します。
ゴールデンウィークのフライデーナイトに先発が予想される黒田博樹。
その神宮での見どころをお伝えいたします。
進化し続ける黒田博樹の投球技術に大注目
黒田投手と言えば、誰しも言う
男気
あの気迫のマウンド捌きは、カープファンのみならず、日米の野球ファンの脳裏に焼き付いているでしょう。
同学年同い年の大打者松井秀喜をして、
唯ライバルと呼べるのは黒田だけ
とまで言わしめた存在。
巨人戦での黒田対松井は、
意地と意地とのぶつかり合い
技術と技術のせめぎ合い
というプロの高度な戦いでした。
その黒田博樹の最大の特徴と思われるのが、
改良し続ける能力の高さ
ではないでしょうか。
ふつうプロともなると、やはり安全志向が高くなり、無難な方法、これまでの方法を踏襲する傾向にあります。
ところが、黒田博樹は違う。
これまで見てきたなかで感じるとこですが、
つねに何か新しいことに取り組む、または修正していることが感じ取れます。
その進化の一つが、名投手マダックス直伝のフロントドア・ツーシーム。
フロントドア・ツーシームとは、左打者の内角から小さくシュートするボールを差します。
このボールが打者によっては、デットボールになるような角度から入ってくるように見えるそうです。
ところが、録画で確認するとボールはストライクゾーンへしっかり入っている。
野球漫画ならありそうなボールかもしれませんが、じっさいに操れるということは、黒田博樹本人が、相応に研究、研鑽した賜物であると断言できます。
また、メジャーでは、マウンド上の体感気温が40℃超もザラ。逆に0℃ということもある。
加えて、マウンドの傾斜、硬さも様々。
そしてテキサスなどでは、マウンドのプレートが暑いというより、熱くなっており、低温ヤケドするほどの暑さになっているなか、投げてきってきたタフさは、他の選手も見習う必要があるでしょう。
黒田博樹先発のヤクルト戦でのみどころ
神宮球場も改修を重ねていますので、以前とはかなり違う面もあるでしょう。
この神宮球場の特徴としてブルペンがグランド脇にあるということ。
ですので、準備する投手が見えるため、ファンにとってはうれしい限りですが、先発投手は、けっこう気になるところです。
ですが、不動心で黒田博樹は投げきるでしょう。
黒田は、神宮球場のマウンドの傾斜、硬さが合うのか、10年くらい前ですが、神宮球場で観戦したときには、超絶のキレの変化球。
そして直球(フォーシーム)を投げ込んでいたのを鮮明に覚えています。
とくに持ち球の一つ、スライダーのキレはこれまで多くの投手を生で見た中で最上級の者でした。
かの江川卓、落合博満をして、絶賛されることがあった黒田博樹だけに、自分の見たことは間違いのないところでしょう。
対する絶好調ヤクルトはどう黒田博樹に挑む
対するホームヤクルト。
真中新監督もと、投手陣、打撃陣とも力を発揮。現在、同率首位(4月28日現在)と調子は上向き。
長年苦しんできた投手陣の整備も進み、上り調子の状況です。
打者では、川端の調子が良く、チームを牽引しています。
また、投手から転向し、打者として大成してきた東北高校でダルビッシュの2学年上の先輩高井雄平も侮れないでしょう。
そして、若手一番の右のスラッガー山田にも大注目。
今年は打率では苦戦も、15の四球を選んでおり、出塁率は.365と高い数字を維持しています。
同様に、打率は.245ともう一丁の右の大砲畠山も、7本塁打、15四球と出塁率は.355と高水準を維持しています。
この勢いのあるヤクルト打線に対して、
黒田博樹がどういうプランで挑むのか?
神宮球場は、人工芝を張り替えた関係で、以前のような超高速の内野ゴロは減少しました。
外野に抜けるヒットは減る分、内野安打は増える可能性があるだけに、黒田博樹のバックを務めるカープ内野陣の守備次第で、ゲーム展開が変わることも考えられます。
まとめ:野球少年はぜひ黒田を脳裏に焼き付けて欲しい
このブログを小学生が読むことは、ほぼないでしょう。。
当たり前ですが。
そこで読まれたお父さん、お母さん。
お時間の都合がつけば、また神宮球場へ5/1に行ける距離に住んでいるという限定がありますが、
ぜひ、観戦してもらいたい。
ビジターであるカープの練習を早めに行けば見られます。
当然のことながら、黒田博樹の試合前のピッチング練習も見られます。
あのたたずまい。
そして1球1球の凄さ。
テレビでは味わえない感動がそこ
神宮球場にあります。
ヤクルトスワローズのウェブサイトで確認したところ、(4/29 15:00現在)
まだチケット販売をやっているようです。
当日券もあるでしょう、たぶん。
↑売り切れになったらゴメンナサイ。
レフトスタンドは、【赤】一色となるでしょう、きっと。
そんななか、子どもたちに本物のプロの凄さを知ってもらいたい。
ぜひ、男気、黒田博樹。
来シーズンはないかもしれません!
ぜひ、この機会をお見逃しなく!
2015年プロ野球公式戦
ヤクルト対広島
5月1日18:00開始予定
神宮球場最寄り駅
地下鉄銀座線外苑前駅
JR総武線信濃町駅