駒澤大学対国士舘大学1回戦観戦記
戦国東都とも称される東都大学野球。
じっさい昨年二部の東洋大からヤクルトに1位指名の原樹理、青山学院大からオリックスに1位指名の吉田正尚、一部から二部に陥落した駒大からは今永昇太がDeNAへ1位指名と逸材の宝庫。
神宮第2球場がの老朽化から使用を停止し、おもに所属大学のグランドでの開催が主だった二部も今年からは、首都圏の球場での開催となった。
そこで今回は川口市営球場で行われた駒澤大と国士舘大学の対戦をリポートしたい。
駒大東野龍二、圧巻3安打完封勝利
JR西川口駅より徒歩10分程度のところに青樹町公園総合運動場内にあるのが、川口市営球場です。
人工芝、両翼95m、中堅118mのグランドです。
座席数は3,000人となっています。
現在は、日本女子プロ野球リーグ埼玉アストライアのホームとなっています。
埼玉県では、高校野球でも使われることでおなじみの球場とも言えます。
月曜日にもかかわらず、駒大、国士舘大の関係者、また、スカウトらしき方も多数来場しておりました。
そして駒澤大学名物の一つでしょう、駒澤大学應援指導部ブルーペガサスの皆さんも駆けつけ熱心に応援していました。
試合は駒大東野、国士舘椎野が先発。
東野投手は、何度か見たことがありましたが、椎野投手は今回が初めて。195cmの長身から繰り出す直球と落ちる系のボールが武器でしょうか。
東野投手は、先輩今永昇太譲りのアウトローへのコントロールとチェンジアップの出し入れが持ち味。
その両投手の投げ合いでした。
先制したのは、駒大。
2回長谷川の四球から高石の犠打、中道のショートゴロの間、三塁へ、2死から酒井のライトオーバーのヒットで1点を奪う。
その後、チャンスを掴むもなかなか生還させられない展開が続いた。
国士舘椎野もピンチが多かったものの踏ん張りが切っていた。
駒大東野は、空振りを取れる直球を投げ込むなど調子は上々。
国士舘の打者のバットを3本折るなど、打者の手元で伸びる、曲がるなど一筋縄ではいかないボールがきていた。
両チームともなかなかチャンスを活かせない展開が続く中、7回高石がセンターオーバーの三塁打、中道が右中間への二塁打で1点を加点した。
東野は、被安打3、菅野がエラー連発で勝手にピンチが作られる展開も、冷静に対処し、完封勝利で初戦を勝ち取った。
駒大対国士舘大観戦まとめ
現在勝ち点なしの両チームの対決は、ある意味では、ここで勝ち点を落とすと三部との入れ替え戦もあるというシビアな戦い。
好不調が激しい感のある駒大のエース東野が踏ん張った。
剛速球が持ち味の投手ではないが、厳しいコースをつく制球力と緩急のつけ方が、今日ははまっていた。
一方、国士舘大学は、東野の投球にほんろうされた感は否めなかった。
しかし、最後まで諦めない姿勢はみごと。
明日の2回戦でリベンジすべく、牙を磨いてくるはずだ。
駒大は、勝ち点を2節落としている訳ですが、菅野のエラーを筆頭に細かいところでミスが多すぎるのが気に掛かりました。
9安打で2点というのも、ノーヒットでも1点を奪うような野球ができていないところが、二部で苦戦している理由かもしれません。
少し厳しい見方かもしれませんが、一部に復帰し、優勝戦線に戻るためには、先輩たちがやってきた細かい相手が嫌がる野球ができるかに掛かっているでしょう。
その駒澤大対国士舘大の2回戦は、明日4月26日会場は同じく川口市営球場で13時開始予定となっています。
10時30分からは立正大対拓殖大という好カードもあります。
お近くの方は、ぜひご覧にいかれることをお勧めいたします。
では、今後も東都大学野球、ウォッチングを続けていきます。
最後になりましたが、東都大学を支えるスタッフのみなさん、
塁審でお手伝いの中央大学の部員のお二人おつかれさまでした。
また、ありがとうございます。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。