清宮幸太郎は甲子園で活躍できるか?将来性は?
昨日、大阪代表が大阪偕星学園(旧此花学院)が決まり、49代表が決定しました。
第1回高校野球選手権から100周年という記念すべき年ということもあり、地方大会から大いに盛り上がった感があります。
とくに今回は大会始球式を王貞治ソフトバンク会長が行うといことで、プロアマの垣根を越えて盛り上がっているともいえるでしょう。
その王貞治ソフトバンク会長の出身高校である早稲田実業。
グランド名が、王貞治記念グランドですから、今回は否応なしに出場したかったところ。
激戦区西東京大会を見事、勝ち上がり、早稲田実業が29回目の甲子園出場となりました。
本サイトで、何度か紹介してきた怪物清宮幸太郎。
今回、じっさい西東京大会準決勝日大三高戦を観戦してきました。
そこから見えてきたこと、将来性についてみていきます。
清宮幸太郎の魅力、実力は
西東京大会準決勝は、名門校早稲田実業と日本大学第三高校の対戦ということで、朝9時試合開始にも関わらず、両校の関係者のみならず、多くの野球ファンが集まり、1万3千人超の観衆だったようです。(関係者発表)
早稲田実業は、準決勝まで打撃戦を制して勝ちが上がってきており、攻守にバランスの取れた日大三高に対して、いかに投手含めた守備でミスをなくすかがポイントであった試合でした。
その試合で、清宮幸太郎は3番ファーストで出場。
東京都高野連発行のパンフレットによれば、身長は184cm、体重は97kgとのことで、スタンドから見ていても大柄であることが伺えました。
この試合では、3回の打席で、決勝打となる右中間フェンス直撃の二塁打を打ちました。
こういった場面で打つ、そして甲子園へ出場するというのは、勝負師として大切なものを持っているということなんでしょう。
早稲田実業の先輩たちで言えば、荒木大輔、斎藤佑樹同様にそう言ったものをもった星の下にあると言えます。
この打席で垣間見られましたが、非常にリストが柔らかい。あの掛布雅之も絶賛したバッティングの一端が見られました。
よく言うリストの柔らかい選手というのは、そうそういるものではありませんから、そういった意味と、体格、そして著明な父を持つということからも、多くの一般マスコミからも注目されているのでしょう。
清宮幸太郎は甲子園で活躍できるか?
王貞治ソフトバンク会長が、大会始球式を行う第97回高校野球選手権。
まだ、抽選会も終了していませんから、どこと清宮幸太郎擁する早稲田実業が対戦するか分かりません。
PL学園清原和博のように1年生4番で甲子園優勝というところまでいけるのか?
まず、清宮幸太郎が活躍するには、早稲田実業が勝たねばなりません。
早稲田実業が勝ち上がる第一の条件は、投手陣の踏ん張り如何です。
これはハンカチ王子と称された日本ハム斎藤佑樹で優勝したときもそうですし、大ちゃんフィーバーとなった荒木大輔で準優勝したときも、投手が良かったから勝ち残れました。
野球はなんといっても、投手。
主戦となるであろう松本皓投手のピッチングフォームです。
ムダの少ない高校野球で勝ち上がるには良いピッチングフォームと言えるでしょう。
この松本皓投手ふくめ、投手陣がまず踏ん張ることが、勝ち上がることには不可欠です。
勝ち上がらないことには、清宮幸太郎の打席の数は増えませんから、打つチャンスは限られてしまいます。
清宮幸太郎は打てるのか?
そして一番の関心事である、清宮幸太郎は打てるか?
チャンスの場面で日大三高戦でもそうでしたが、まず勝負してくれるというところで打つチャンスは大いにあるでしょう。
これには理由があります。
それは早実の4番打者加藤雅樹が、プロ注目の捕手であり、高校通算40本超のスラッガーだからです。
清宮幸太郎を敬遠したところで、後ろに打棒のある加藤雅樹が控えていますから、なかなか敬遠しづらい。
よって敬遠は少ないでしょうから、4回打席が回ってくれば、いずれかの打席で打つことは十二分に考えられます。
打ち取られるとすれば、まだ高校のトップレベルの投手の変化球には対応し切れていないところがありますから、外へ逃げるボールで打ち取る組み立てを対戦チームはやってくるでしょう。
このあたりはお互いの手の内の探り合いから本番でじっさいどうなるか?というところでしょう。
清宮幸太郎の弱点、不安な部分
今回、神宮球場で清宮幸太郎の動きを見ていて気になる点が二点ありました。
まず、一点目は、腰痛。
これはけっこう報道されてご存じの方も多いでしょう。中学時代に腰痛を発症。
長期間離脱。投手も諦めるほどの腰痛だったそうです。
動きを見ると、腰痛持ちだなという動きになっています。
たぶんに、腰の痛さが深層心理にあり、腰をかばう動きになっています。
先ほどご紹介した映像でも確認できますが、いわゆる腰で押し込む、下半身主導のバッティングができない状況にあります。
よく、腰で打てと言いますが、腸骨筋と大腰筋の一部を使って大きな力を発生させることができるのが、大打者たちです。
この点において、少し不安があります。
そして二点目は守備。
腰痛のせいもあるのでしょうが、守備範囲はかなり怪しいとみています。
そして一番の問題は、ハンドリング。
人工芝の神宮球場で、なんでもない内野ゴロをポロポロやっているようでは、やはりプロでは厳しい。
松井秀喜にせよ、清原和博にせよ、守備も良かったですし、母校の大先輩王貞治においては、鉄壁の守備を誇っていました。(松井、清原ともケガをする前)
そういったことからも守備は改善の余地ありありです。
まとめ
将来性十分の清見幸太郎。
また、弟さんのコメントによれば、勉強も熱心という素晴らしい姿勢。
甲子園で活躍することも、大切ですが、やはり将来の日本を背負って立つスラッガーになってもらうためには、腰をしっかり治すことと、守備力をトップレベルまで上げることが必要でしょう。
じっさいに身体に触れないと分かりませんが、脊柱起立筋の背骨に近い深部が硬化している可能性を感じます。
いろいろな方法で弛める方法がありますが、ここから夏の甲子園、そして秋の大会と続きますので、なかなか休めません。
冬場になるでしょうが、じっくり身体を休めた上で、身体を一から作り直すことが、未来の清宮幸太郎のためにはなると感じます。
清原和博や松井秀喜、そして大谷翔平のように、華のある選手として活躍して欲しい。
そう思える逸材です。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。