成田翔(秋田商業)ドラフト指名なるか
プロ野球ドラフト会議が木曜日10月22日に迫ってきました。
プロ志望届を提出した高校生、大学生、そして指名を待つ社会人、独立リーグの選手は、希望と不安がよぎる毎日ではないでしょうか。
そこで今回は、ドラフト会議で指名されるかもしれない選手の中で、自分自身が注目する秋田商業の小さなエース成田翔投手に着目してみました。
成田翔、夏の甲子園とU-18での快投
成田翔投手は、身長169cm体重68kgの左投げ左打ちの投手です。
秋田商業の先輩であり、ヤクルトのエースである石川雅規投手の再来と評され、石川雅規二世と称されています。
その潜在能力は、石川雅規以上との評価もあります。
プロ通算144勝の大投手以上の資質となると、やはり気になるところです。
じっさい、甲子園でも力強い直球と、切れ味のある変化球もプロ注目になっているところです。
ヤクルトでなうてのスカウトであった片岡宏雄氏も、成田翔の指名はありと述べているようです。
噂では、ロッテ、ソフトバンク、楽天が指名するのではないかとされています。
成田翔はプロ野球で通用するのか
どの選手においてもそうですが、じっさいプロに入ってやってみないと通用するかは分かりません。当たり前ですが。
後付けでは何とでも言いようがありますが、入ってプロの厳しい環境に耐えうる能力を持っているのか?
この点ばっかりは指名され入団しないと分からないところです。
正直に言えば、先輩の石川雅規同様に大学を挟んだ方が、遠回りのようですが、プロで大成するように感じます。
ダルビッシュ、田中将大、大谷翔平のように、力で押し切れるタイプでなく、技で打ち取るタイプで行く必要があります。
それには大学で、さらに駆け引きを学んだ方が良いと考えます。
しかし、本人はプロ志望。
そこでプロで大成するには、何が必要か。
いくつかありますが、大まかなところでは、
- 成田翔がプロで成功する要素とは
以上の4点は外せないところです。
これはどの投手も経験することではありますが、シーズンを通して投げきる体力が非常に重要になってきます。
先発投手なら28試合前後、セットアッパーまたはクローザーなら50試合以上というのが現状の登板回数。
これを毎シーズンやり遂げるのですから、しっかりとした体力が必要になってきます。
とくに投手は非常に肩、肘に負担がかかるポジションですから、その点を含めた体力が重要になります。
そして、多くのアマチュア投手がはまる落とし穴が、プロ野球のストライクゾーンです。
アマチュアは進行上、ストライクゾーンが非常に広いです。広くないと試合が時間内に終わらないからです。
ところが、プロ野球はそれに比べると狭いストライクゾーンにしっかり投げ込めるだけの制球力がないと勝ち残れません。
そして、付随して相手を幻惑するために、直球と変化球で腕の振りを同一にしなければなりません。
録画が発達した現在、簡単にクセを見抜かれる時代です。クセ盗みの名人がどの球団にもいるくらいに、簡単にクセは読み取られますから、その中で破られない技術を持った人間が勝ち残るのがプロ野球の世界。これも必須です。
最後に、曲がりの遅い変化球。これは絶対に必須です。
アマチュアでは、基本曲がりがあれば討ち取れる可能性は極めて高いです。
ところが、プロでは見慣れてくると、曲がりが早い変化球は見切られます。
先輩の石川雅規は、この4項目をマスターしたからこそ、大エースへの道を邁進できました。
そこをマスターできるか?
それが成田翔の課題になるでしょう。
まとめ
野球殿堂入りしたカープの長谷川良平。
浪商を中退し東映のエースに君臨した尾崎行雄。
小さな大エースは過去に何人もいました。
プロ野球選手も時代とともに大型化し、小さな選手が活躍する場面が減ってきました。
そんななか、高卒でプロ入りを希望した成田翔。
一軍で活躍するまで、多少時間は掛かるかもしれませんが、持ち前の能力を活かし、プロで活躍することを期待しています。
10月22日ドラフト会議。
成田翔を指名する球団があることを期待して待ちましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。