本田圭佑、ミラン退団報道にミハイロビッチ監督は
サッカー日本代表の本田圭佑の周辺が不穏な雰囲気となっている。
ことの起こりは、本田圭佑の10月5日のホームでのナポリ戦に0-4と大敗したあとに、チーム批判とも取れる発言を放ったことにある。
ここが起点となり、本田圭佑が移籍希望を出したであるとか、飼い殺しという報道まで起こる事態となった。
本田、ミラン退団へ…来夏の移籍で合意か 最長10カ月“飼い殺し”も:SANSPO.COM
このなかでアタランタ戦の前日会見で、ミハイロビッチ監督が本田圭佑について言及。
「満足できなければ(チームを)出ていくといい。本田にもプレーするチャンスは与えられた」
sanspo.comより
そしてフロントは、今冬の移籍希望を却下したともありました。
なぜ、ここまでこじれたのか?
本田圭佑の発言の問題点は何が問題だったのか?
考察します。
マスコミを利用するという日本特有の伝達方法がアダに
日本では、プロ野球を始め、自分の意思、意見をマスコミというフィルターを通して、監督が選手へ、選手が監督、フロントへ伝えるということがあります。
ところが、欧州にはそういった風習はないですし、日本でもあってはならない経営陣への批判。指導者への批判までしたのですから、干されてもやむを得ないところに、自分を追い込んでしまいました。
Number Webにて、弓削高志も論じているが、契約社会におけるタブーを犯す発言であったと。
本田圭佑の経営批判はなぜ問題か。契約社会における“絶対的タブー”。:Number Web
契約下にある選手が、監督、経営者の立場を称することがは、相手の立場を冒涜しているということなのだ。
イタリアでも正論だが、言うべきではない。
というのが、ファン、サポーターからも見られているようだ。
監督と選手が衝突することは、ミランでも過去にはあった。
ミランの絶頂期の絶対エースであったマルコ・ファンバステンは、監督であったアリゴ・サッキの戦術に反発。
結局、アリゴ・サッキをイタリア代表監督へ栄転させ、ファビオ・カッペロを新監督として迎えることで、事を納めたという事例もある。
しかしである。
このとき絶対的存在であったマルコ・ファンバステンですら、おおやけにサッキ監督を批判することはなかった。
なぜか?
それが助っ人である自分自身の立場を危うくすることをマルコ・ファンバステンが理解していたからに他ならない。
絶対エースであり、バロンドールを3度受賞したマルコ・ファンバステンですら、そういった大人の対応をしたところを、本田圭佑が禁を犯したことが、チーム内で浮いた状態を作ってしまったと言えるだろう。
そして、本田圭佑のあたかも自分が世界で一番という態度も、火に油を注いだ。
まるで、リオネル・メッシやクリスチャン・ロナウドのような存在であるような振る舞いを、ミランのレジェンドであるパウロ・マルディーニやズボニミール・ボバンは、何度も苦言を呈している。
そういった経緯から、サンスポが予想する来夏までの飼い殺し含め、出番の減少はあり得ることでしょう。
まとめ
日本代表では絶対的存在であり、アジアでは抜きに出た存在である本田圭佑。
と言うものの、前回のブラジルワールドカップでも、日本代表の限界、本田圭佑の限界は見えていたはず。
ところが、今回もミランでの発言は、自分の立ち位置が見えてない証左とも言える。
本田圭佑自身、オーストリアの3部クラブSVホルンを買収し、経営者という一面があるのも事実。
しかし、ミランでは一選手である。
ここまでこじれればミランでの活躍は非常に難しいでしょう。
そうなると移籍する他ありません。
ただし、契約する先のクラブも、チーム批判をする選手を簡単に契約はしてくれないでしょう。
また、一言多い選手、チームの和を乱す選手と見なされたことは、今後のサッカー人生に影を落とす可能性大です。
人間、悔い改めることはできるはず。
欧州の契約社会で生き残るには、
郷に入れば郷に従え
の諺通り生き抜くことが、本田圭佑が生き残る道でしょう。
こういった不穏な発言が、日本人選手全体のイメージダウンにならないことを祈る他ありません。
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