鬼武蔵こと森長可が真田丸に登場
好調、高評価が続く大河ドラマ真田丸。
脚本家の三谷幸喜はマニアックなファンも巻き込もうという気概が感じられる配役が分かりました。
戦国武将マニアの中では、広く知られる森長可。
森長可というと、時代劇では配役はほぼなし。
むしろ、本能寺の変で織田信長とともに命を落とした弟森蘭丸の方が著名でしょう。
伊達政宗、細川忠興、島津忠恒とともにDQN四天王とも称される森長可。
森長可とはどんな人だったのでしょうか。
また、演じる谷田歩についてお伝え致します。
鬼武蔵こと森長可とは
森長可は、1558年に、森可成の次男として誕生。
森氏は、清和源氏義家流の流れを汲む名家で、出身地は相模国愛甲郡毛利庄とされます。
この森氏のうち、美濃に土着したのが祖先とされます。
森可成は、主君土岐頼芸が斎藤道三に追われ、のち、織田氏の傘下へ。
森可成と兄森可隆が、1570年に戦死。
13歳にして、家督を継ぐこととなった。
1573年の長島一向一揆攻めでは、織田信忠の部隊に参加し、初陣を果たす。
このとき27人を仕留めたとする逸話もあります。
こののち、織田信長の嫡男織田信忠の与力武将となり、長篠の戦い、美濃岩村城攻め、越中国侵攻などで、多くの武功を挙げた。
そして1852年の甲州征伐では、高遠城の戦いにおいて、三の丸の屋根に上がり、瓦をはがし、鉄砲を射かけたという話もあるそうです。
この功績により、信濃川中島四郡と海津城20万石を与えられました。
その後、信濃入領統治、越後侵攻と続くも、本能寺の変により、事態は一変。
出浦昌相以外の国人衆が反旗を翻し、一揆を扇動する事態に。
出浦昌相の協力もあり、また、人質を活用し、木曽を突破し、美濃へ帰還していった。
このとき出浦昌相への感謝の気持ちから脇差しを送ったそうです。
このあと東美濃も混乱に陥っていた状態を、力でねじ伏せた。
そして豊臣秀吉に与し、小牧・長久手の戦いに参戦も、井伊直政の軍と激突し奮戦するも、水野勝成の家臣の鉄砲に眉間を打ち抜かれ即死したそうです。享年27歳。
自分自身の槍に【人間無骨】と名付けるなど、槍への造詣も深く、槍術に優れていたそうです。
父、兄弟も戦死という壮絶な家系も、紆余曲折を続けながらも三藩が明治維新まで命脈を保ちました。
森長可を演じるは谷田歩
鬼武蔵こと森長可を演じるは、谷田歩。
大河ドラマには、江〜姫たちの戦国では、森長可の上司にあたる岐阜中将織田信忠を演じました。
今回の真田丸では、与力の森長可という流れも何かの因縁でしょうか。
谷田歩本人はTwitterで森長可役について下記の通り述べています。
年末に撮影した真田丸にちょこっと出ます
下町ロケットでは営業第2部長!半沢直樹の鋼太郎さんと同じ役職をやれる事に師弟の縁を勝手に感じてましたがw
今回は鋼太郎さん率いる織田家の猛将 森長可‼︎
とうとう直属の配下やりまする#真田丸 pic.twitter.com/NFYiVitYcn
— 谷田歩 (@Tani3rd) 2016, 1月 24
舞台経験を積んでいるだけに、ある種の狂気を持った森長可を演じきるか非常に楽しみです。
とくに、今回の真田丸では、人質が大きなテーマの一つ。
人質を取っていた森長可の行動。
そしてそこに絡む出浦昌相。
そして真田信繁。
どういう展開になるのでしょうか、本放送を待ちましょう。
まとめ
本能寺の変付近は、武将が入り乱れるため、話の猥雑さを避けるために、登場がなかった森長可が、今回、真田丸に登場。
人間無骨は、本多忠勝の名槍【蜻蛉切り】同様にマニアには超有名な槍。
わずか27年の生涯にも関わらず、DQN四天王にも挙げられる戦国きっての猛将。
森蘭丸の兄としてでなく、
森武蔵守長可
として広く知られるきっかけとなることを期待します。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。