クロップ監督退任 香川真司はどうなる?
香川真司を大ブレークさせ、ブンデスリーガ2連覇、DFBポカール優勝とボルシア・ドルトムントのユルゲン・クロップ監督の今シーズン限りでの退任が発表されました。
後任にはトーマス・トゥヘルが監督となることも発表されました。
香川真司も2連覇した当時の輝きから、マンチェスター・ユナイテッドでポジションを勝ち取りきれず、出戻りとなった今シーズン。
6点を奪うも、チームの不振も相まって、本来の輝きからはもうひとつの状況に陥っています。
そんな香川真司の来シーズンは?
クロップ後のどうなるのか?
情報整理します。
分析が進むサッカー業界
コンピュータ及び画像処理の進化により、
より簡単に情報処理することが可能となった現代。
相手の分析というものが、容易にできるようになりました。
よく言われるビックデータですね。
多くの情報を、必要に応じて取り出せる状況が簡単になりました。
選手の個々の走行距離からパスの確率など、簡単に表示される時代です。
むかしは、1人の走行距離をはじき出すにも、紙面に選手1人に1人が軌跡を描かねばならなかったものが、ソフトで処理が出来るようになりました。
その先端を行くのが
InStat http://www.instatfootball.com
こういった分析をもとに、現代流のサッカーの構築が可能となっています。
例えば、クロップが構築した激しくプレスをかけボールを奪うゲーゲンプレスにしても、正しい分析から導き出した戦術です。
また、選手を獲得するにあたっても、直感だけに頼ったスカウトから、数字的な裏付けも取った上で選手獲得ができるなど、多くの進歩を導き出しました。
良い面があれば、反作用となる面もあります。
一例が、今シーズンのボルシア・ドルトムントの不調です。
一時期最下位に落ちるほど低迷した成績。
これもボルシア・ドルトムントの戦術が分析された結果、容易に勝てなくなってしまったということが挙げられます。
それは香川真司にも言えることです。
東洋から来たワンダーボーイも、最初は動きが読めず、ブンデスリーガの強者たちをきりきり舞いにできました。
ですが、それも相手が分析されると、動きを読まれるようになり、勢い、結果が出づらくなっている可能性は否定できません。
分析だけが、すべてを決める訳ではありませんが、分析されることを前提としていかなければ、勝ち抜けるほど甘くない世界なのが、現代サッカーと言えます。
香川真司はどうすれば輝きを取り戻せるのか?
香川真司は、J2の厳しい日程を若いうちに経験し、そしてゴールを量産する力を身につけ、J1に昇格しても力を発揮するだけの力量を身につけてきました。
そして、ブンデスリーガでも輝きました。
ですが、前述の通り、動きが読まれるようになり、苦しいシーズンが続いています。
ここで大事になるのは、やはり相手に読まれようが突破するだけの能力があるかないかの違いとなります。
例えば、バルセロナの3トップ、メッシ、スアレス、ネイマールはシーズン合計100得点というあり得ない破壊力をみせています。
こういったトップレベルとなると、相手に読まれようが、その上を行く相手をかわす術を持っています。
それを身につけられるか?
それが香川真司に身につくか?
に掛かっていると言えるでしょう。
本人が動きの中で会得するか?
または自分を分析して気づくか?
いずれかになるでしょうが、早晩、バージョンアップがなければ厳しくなる方向にあるのが香川真司。
年齢も30に近づいてきていますから、
あれこれやり方を試し、新しい自分を作る必要があるでしょう。
そして1番の問題は、新しい監督との相性でしょう。
クロップとは相性は良かったものの、
マンチェスター・ユナイテッドでのモイーズ、ファン・ハールとは良好とは言えませんでした。
そういった面でも進化せねば難しいところでしょう。
新監督が、クロップ同様に理解ある監督かは、じっさい来シーズンにならねば分かりません。
使ってもらえるように自分を心身ともに進化させる必要があるでしょう。
まとめ
驚異の活躍をみせた2010-2011、2011-2012シーズンの香川真司。
あのときの輝きを取り戻すためには
変わらないために変わり続ける
その必要があると言えます。
年齢も経るごとに、攻守の切り替えが速いサッカーをやるためには、コンディションが重要になります。
そこを加齢による疲労蓄積をどう防ぐのか?
これまで疲労とならなかったことも疲労になることもあるでしょう。
もう一度、凄い香川真司を表現するために、
変わることができるのか?
そこが重要になりそうです。
ファイト香川真司!
香川真司 君ならできる!