岡本和真が巨人の4番に成長
かなり久しぶりに書いているので(汗)
どうこう言える立場ではないのですが、新人の頃から岡本和真をウォッチングしてきた自分としても、一言書かねばと思い、ここに書いている次第です。
シーズン前に誰が33本塁打を打つと思ったでしょうか?
春季キャンプで打撃指導した松井秀喜ですら、驚く結果を残した岡本和真。
男子三日会わざれば刮目して見よ
の諺通りの結果を残したことは、評価に値します。
しかも、読売巨人軍という名門チームの4番を打つまでに成長したのは、なぜなのか?
自分が見て、感じた精神面の成長と技術面の成長について論じます。
論じると言っても堅苦しく考えずに、あーそうなのかと感じて貰えれば幸いです。
岡本和真を成長させた結婚そして
プロ野球の場合、非常にストレスを強いられる職業です。
なにせ四六時中、監視されているとすら思えるほどに注目される職業、しかも人気球団巨人。
そこで活躍するには、1試合だけでなく、シーズンを通してコンスタントに結果を残すことが重要です。
高卒2年目のオフには、2歳年上の一般女性と結婚。
結婚することで、稼がねばならないという立場に追い込めたという一面。
そして、パートナーである奥様の支えがあったことが大きかったのでないでしょうか。
若いですから、遊びたい盛りでもありますが、そこは奥様と食事をする、あるいは家事を手伝うなどして、野球を忘れる時間を持てたことも一因と考えます。
それには理由がありまして、プロ野球選手の場合、どうしても野球を考えすぎてしまって失敗してしまうことが、多々あります。
それが野球以外のことに打ち込める、または、忘れられる時間があることが、次のプレーに集中できることに繋がります。
その点で、岡本和真の結婚は大正解だったといえるでしょう。
そして2点目は、村田修一の退団です。
村田修一という稀代のスラッガーが、巨人を退団することで、岡本和真にチャンスが回ってきました。
くわえて、村田修一がつけていた25番を継承することになりました。
このやらざるを得ない状況に追い込まれたこと、村田修一がいなくなった穴を埋めなくてはいけないことが、自分自身を追い込めた一因ではないでしょうか。
それには、今シーズン限りで不本意な形で巨人を去ることとなった高橋由伸元監督が、辛抱強く岡本和真を使い続けたことも挙げねばなりません。
期待の大きさに潰されてしまう選手も多い中、自分の力を大きく成長させられたのは、周囲の協力、そして岡本和真自身の精神面の成長があったからだと断言して良いでしょう。
岡本和真の技術面の成長
岡本和真は、新人のシーズンにホームラン1本という結果だったものが、今シーズンは33本を記録。
自分が見て感じたのは2点
・プロのボール慣れた
・バットの軌道、インパクトの改善
です。
まず、プロのボールに慣れたというのは、高校時代、ホームランバッターだったとは言え、毎試合、ドラフト候補投手と練習試合する訳ではないですし、プロのように、シビアなコントロールもないのが高校野球。
ところが、プロは全員、ダメならオフは解雇のシビアな世界。
流行の小さく曲がる変化球(ツーシーム、カットボール等)
また、インコース胸元に起こすための配球など、徹底して攻めてくるのがプロ野球の投手であり、配球です。
当然ながら、毎打席シビアに攻められれば、アマチュアから入ってきたばかりでは、面を喰らうばかりです。
これが4年目になって、対応しうるだけの能力が身についたことで、33本塁打、100打点という成績に繋がったのでしょう。
同じセ・リーグの強打者ヤクルト山田哲人は4年目に29本塁打、広島鈴木誠也は4年目に29本塁打、横浜筒香嘉智は5年目に22本塁打を打っています。
そういった先人の結果からみても、岡本和真も良いペースで成長してきた、プロの水に慣れたと言えるのではないでしょうか。
そして、技術面ではバットの軌道が非常に良くなっていると感じ取れます。
二軍で見ていた頃は、配球を読み切れていないせいか、思い切り振り切れていないケースが多かった。(自分が見たしあいだけかもしれませんが)
ところが、今シーズンの終盤に見た岡本和真は、明らかに相手バッテリーの配球を読んで振り切れていました。
しかも、その軌道が筒香嘉智、そして偉大なる松井秀喜にも通ずるムダのない素晴らしい軌道になっていました。
当然ながら、血がにじむような努力の賜物でありますし、巨人の4番、高卒右打ちというのは記憶にありませんから、巨人いやプロ野球史上に残る記憶を残せる選手になる可能性を秘めているのが
岡本和真
その人と言えるでしょう。
岡本和真の来シーズン以降の課題とは
岡本和真が、来シーズン以降も活躍するためには、何が必要なのか?
まず、原辰徳監督から指令の出た
禁煙
喫煙者だったんですね。。。
まぁ、プロ野球、とくに打者は有酸素運動がある訳ではないので、ケガが多くなるという面が、喫煙の問題です。
喫煙でストレス発散
これも一理ありますが、今日日、喫煙はスポーツ界のクリーンなイメージからすると、ちょっとどうかと。
そこで喫煙に変わるリラックス方法を見いだす必要があります。
そして相手チームのマークをくぐり抜ける
当然、セ・リーグ5球団、交流戦で当たるパ・リーグ6球団は、巨人の4番岡本和真について研究してくるはずです。
今シーズンのデータから、収録されたビデオから、弱点を見いだしてくる球団もあるでしょう。
しかし、それを乗り越えてこそプロ。
優勝から遠ざかっている巨人の現状もあり、V字回復優勝を果たすには、岡本和真の今シーズン以上の働きが必要です。
むろん、入団時から言われていた守備についても、一層の努力が必要でしょう。
困難が大きければ大きいほど、人は成長します。
それを体現したのが岡本和真。
本当に凄い選手になりました。
岡本和真、巨人軍の真の4番たれ!
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