宮市亮がアーセナル退団・・・フリーで新チーム探しに
6月10日イングランドプレミアリーグは、公式サイトで、各クラブの保有選手リストを発表。アーセナル所属の宮市亮はリストから外れたことが分かった。
フリートランスファー(移籍金なし、所属なし)となった。
今後、宮市亮がどう動くのか?
また、宮市亮がなぜアーセナルで勝ち得なかったのか?
この点を考察します。
宮市亮プロフィール
- 宮市亮プロフィール
- 1992年12月14日生まれ
- 愛知県岡崎市出身
- 身長:183cm
- 体重:71kg
- ポジション:ウィング
- 利き足:右
- 宮市亮の所属クラブ
- 2011-2015:アーセナル
- 2011:フェイエノールト(loan)
- 2012:ボルトン(loan)
- 2012-2013:ウィガン(loan)
- 2014-2015:トゥウェンテ
代表歴、U-14、U-15、U-16、U-17、U-19、U-23、日本代表2試合。
トヨタ自動車野球部のヘッドコーチであった父と、やり投げ日本ランキング8位の実績を持つ母のもとに誕生。小学生の頃よりサッカーに取り組む。(小学生の頃は野球にも取り組む)
中学1年次には、JFAエリートプログラムに選出され、その後は前述の通り、各年代で日本代表に選出される。
中京大中京高校からイングランド名門アーセナルへ入団、労働ビザの関係でフェイエノールトへローン移籍。レギュラーポジションを獲得し、すばらしい活躍。日本代表にも選出されました。
その後、労働ビザを取得。ボルトン、ウィガンとイングランドのクラブへローン移籍するも、ケガで不振を極める。
先シーズンはオランダトゥウェンテへローン移籍するも、やはり活躍できず、今回のフリートランスファーに至りました。
宮市亮はなぜレギュラーを勝ち得なかったのか
アーセナルは、近年フォーメーションはほぼ4-3-3となっています。(2014-15シーズンは4-1-4-1とみられるフォーメーションもありました)
宮市亮は、最前線の左、もしくは右がポジションとなります。
今シーズンのアーセナルは、右はオックスレイド=チェンバレン、ラムジーがおもに担当。左はサンチェスが担当してました。
サンチェスは、バルセロナから移籍1年目にして、大黒柱となるような活躍。
右サイドのチェンバレン、ラムジーも出来不出来があったものの、チームの主力として活躍してました。
いずれの選手も代表レベルでも活躍している選手です。また、同じポジションでブラジルワールドカップで活躍したジョエル・キャンベルも常時出場適わず、スペインビジャ・レアルへローン移籍となりました。
こういった非常に厳しい選手の壁があったことがまず第1の要因でしょう。
ケガとトレーニングによるパフォーマンスの低下
当たりが激しいプレミアリーグにおいて、宮市亮もその犠牲者になったという面は否めません。同じくアーセナルからフリーとなったディアビに至っては、9年間で負傷42回、1554日の離脱という状態でした。これもきっかけは、足首へのタックルによる負傷から、負のループに至りました。
宮市も同様に足首の捻挫からパフォーマンスがおかしくなっていたことが推測されます。
また、身体がしっかりしていなかったため、ウェイトトレーニングの多めにやるように指導されたことでパフォーマンスが低下したことを宮市自身が認めています。
-筋力トレーニングとスピードの関係はどう考えていますか
18歳の時アーセナルに行くとまわりがみんなデカいので、すごい筋トレをやらされました。僕も必要だと思ってガンガンやってたんですけど、体重も増えていった。体は確かに強くなるんですけど、なんか動かない、キレがなくて体重だけ増えてけがをしてしまいました。
最近は自重で(筋トレを)やっています。僕はキレが大事なので、そこを重視するトレーニングをチーム以外でやってます。試行錯誤してやって、自分なりに経験して理解できた。今後また問題が出てくるかもしれませんが。
正直ロシツキーとかエジルとか、キレのある選手はぜんぜん筋トレをやっていなかった。むしろ、筋トレをやってるとロシツキーなんかが「やるな」ってアドバイスをくれたんです。「それよりお前、ボールにもっとさわれ。その方が大事だから」って。
日刊スポーツウェブより
また、自分が思ったように身体が動かない現象にも悩まされたことで、心が折れたと上記のインタビューの中で述べていました。
競争の厳しさ、ケガとトレーニングによるパフォーマンスの低下により、心理的にも追い込まれ、今回の結果に至ったと推測されます。
どうしたら宮市亮は復活するのか?
プラチナ世代に属する宮市亮。
代表でもときめく宇佐美、柴崎、武藤と同学年となります。
今年23歳という若さ。
アーセナルやローン先での教訓を活かせば、まだまだ伸びる余地は大いにあるでしょう。
復活するには、
- 心理面の回復
- 身体操作の理解
- ワンチャンスを掴む
以上の3点が最低限必要ではないでしょうか。
まず、心が折れることもあるでしょう。
ガンバ大阪の宇佐美も、バイエルン・ミュンヘンに所属し、ほぼ出場機会のないまま終わり、ガンバ大阪へ出戻り、長谷川健太監督との出会いから復活し、日本のエースを目指せる位置まで回復しました。
そういった事例もありますから、まずは強く自分を信じることが大切でしょう。
高校からアーセナルへ入団するというだけでも凄い資質を持っていたということです。
また、アーセナルで大成せずとも、カルロス・ベラのようにレアル・ソシエダに移籍し、開花した事例もありますから、強く自分自身を信じ直すことが必要でしょう。
そして、2番目。身体を知る。
これは日本人選手全体が甘い部分でもあるのですが、回りの意見に振り回される過ぎる帰来にあります。
何でもそうですが、メリットもあればデメリットもあるのがトレーニング。
万能なトレーニングは存在しないとも言えます。
知識面を高めることも必要でしょうし、じっさい取り組んでいる人の動きから推測することも必要でしょう。
動きの質を見極めるなかで、自分に取り入れられるものを愚直に取り組んでいけば、キレは必ず戻るはずです。
なにより、アーセナルで身近に素晴らしい動きを観察してきたという【財産】が宮市にはありますから、アドバンテージを活かしていければ、必ず復活できるでしょう。
3点目のワンチャンスを活かす。
これは本人のインタビューにもありましたが、先シーズンのアーセナルでは、ワンチャンスを活かした選手が2名いました。
フラシスコ・コクランとエクトル・ペジェリンです。
コクランは23歳。先シーズンダメなら、宮市同様にフリートランスファーになるような立場でした。ところが、ケガ人多数でローン先から呼び戻され、試合に出場し、みごとレギュラーを獲得するに至りました。
また、ペジェリンは20歳も、右サイドバックができる若手のチェンバースを移籍で獲得するなど、厳しい立場でした。ところが、けが人、出場停止で空いた右サイドバックのポジションを埋め、レギュラー争いを勝ち取る勢いを見せています。
この両名ともあったのは1回のチャンス。
宮市も目の当たりにした出来事ですから、次のチームで、宮市自身が実現するほかありません。
そのためには心身両面で良い準備が必要であることは言うまでもありません。
まとめ
期待され入団しつつも残念ながらポジションを奪えず。アーセナルにおいては稲本に続いてしまいました。
しかし、これからが本当の宮市亮のサッカー人生。
切ったアーセナル、ヴェンゲルを唸らせるような活躍をして欲しい。
そしてロシアワールドカップでは、日本代表レギュラーとして活躍して欲しい。
一ファンとして、宮市亮の復活を願っています。
宮市亮、これからこれから!
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
[…] http://fantasy-dig.net/sports/661/ […]